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Fate/side story
フェイトsidestory螺湮(ライン)
ビッグバンモデル


毎度、藤ねえが出席日数が足りない俺と成績が悪い蒔寺の留年ギリギリ3年バカコンビに、ありがたい補習授業である。
 だが藤ねえの補習授業がまた脱線し始めた。昨日のテレビ番組が原因だろう。
「ビッグバンの宇宙創世で、無限小の特異点じゃなくて、直径17ミリメートル程度の球体を境にして無から有に反転したそうよ?」
 知性の高さをアピールしようとしているが最後の疑問形で台無しだ。
 昨夜、成り行きでライダーがチャンネルの権利を得て、皆で観たテレビ番組の概要を思い出す。
 我々が暮らす地球を含む宇宙全体が、およそ四七〇億光年の拡がりを持ち、それら構成要素の全てが宇宙誕生という原始において、僅か直径17ミリメートルの球体に収まっていたという学説だ。
 この球体を『ビッグバンモデル』と呼び、正に我々が暮らしている宇宙そのものである。
 ビッグバンモデルが有名な『ビッグバン』と呼ばれる大爆発現象を引き起こしたそうだ。
 夜刀浦で遭遇した大十字紅朔という魔術師の助言で、直径17ミリメートルの鉄球を投影魔術で物質化する修行を継続していたが、宇宙創世の真似事ということか。
 しかし弟分というより生徒として補習内容に軌道修正すべきだろう。
「藤村先生、授業内容から逸脱してます」
「なによう。同じ物理じゃない」
英語担当の藤ねえだが、教科書から脱線気味なものの数学と物理も授業可能である。教員免許が伊達じゃないということだ。
 そうした小話を間に挿みつつ補習が進む。
 終了のチャイムが鳴り響き、やっと放課後の補習が終わった。
「それじゃ、また明日ね」と、藤ねえが言った。
 数学と物理の教材を抱えて藤ねえが教室から立ち去った。
 蒔寺が机に突っ伏して、死んだように動かなくなった。
 下手に構うと騒々しいので放置しよう。
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