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士郎の雑記1章1節
Fate/side story
フェイトsidestory螺湮(ライン)
オカルトショップ遠坂屋



 遠坂が創設した遠坂商会の、素人マニアをターゲット層としたオカルトショップ『遠坂屋』でアルバイトすることになった。居酒屋コペンハーゲンの近所だ。駅前パークだと貸し店舗の家賃が高いので新都オフィス街にある。
 日本の銃刀法だとダガーナイフの所持が禁止されているように、魔術協会でも一定以上の威力を持つ魔術の公開を禁止している。
 遠坂やルヴィアが得意とするガンド撃ちだと、小口径の拳銃弾くらいで魔術協会が敷く法律に抵触するという。しかし、人を殺さない程度に威力を落とせば白だというのが、遠坂たちの言い分だ。魔術協会もヒマじゃないから黒に近いグレーゾーン程度なら無視黙認だとか。
 そんな物騒な黒(玄人)魔術師じゃなくて、人畜無害な白(素人)魔術師たるオカルトマニアをターゲット層としているのが遠坂屋だ。
 そういう素人を相手に、水晶玉やタロットカードなどの簡易魔術礼装を売っている、少しばかり節操の無い店である。
 扱っている魔導書も、学研の【魔法カバラー入門】や国書刊行会の【魔術‐理論と実践】など、普通の本屋で売っている物ばかりだ。
 だが書籍コーナーの本棚に、魔導書形態の【螺湮城教本】が収まっていた。
 俺の裡から抜け出して遊んでいたのだが、居心地が良好なのか別荘代わりにしている。
 客が傍に居ないことを確認して、この物騒な魔導書を手に取り、胸中の心象風景に戻した。
 本棚の空いた場所に【魔術‐理論と実践】をもう一冊補充してからレジに戻る。
 ショーケースのナイフを熱心に見詰めている客が居た。仲良し3人組ツッコミ役の氷室だ。
 接客モードで声をかける。
「いらっしゃいませ」
「ああ、店員さん……なんだ衛宮か。素で話してくれ気色が悪い」と氷室が言った。
 顧客の要望とあらば聞き入れねばなるまい。
「このアーミーナイフが欲しいのか? 氷室」
「いや、ちょっと魔術師として疑問がな」
 魔術師として、と来た。
 白(素人)魔術に凝り出したらしい。
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