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HARUHI/side story
涼宮ハルヒの憂鬱sidestoryラヴクラフトの世界
気を感覚化する方法



 キョンという俺の字名だが誰も本名を覚えやしないので、もうそれで良い。
 涼宮ハルヒの不思議パワーで魔術が実在する幻想世界に飛ばされたから、帰還するため試行錯誤している。
 今日も黒須高校の第2図書室で、帰還方法が記述されているという【エンタングルメント】を解読しようと頭を痛めていた。
 青いファイルブックに綴じられた学術論文を読んでいると、司書の鹿戸龍見が寄ってきた。
「第2図書室で【エンタングルメント】を読むだけじゃ上手くないね」
 元の世界に帰還する方法を知るだけじゃ駄目なのか?
「それが単に知的な理解にとどまることなく、実体験を通さなければわからないものでもあるからなのだよ」
 机の上に置いてあった【超能力仙道入門】を龍見が引き寄せた。
「まず、気を感覚化する方法を最初に修得しなければならない」
 俺も古泉みたいな超能力野郎になれってのか? まともな普遍的中庸な人類の一員で在り続けたかったのだがな。
「それほど深刻に考える必要などないだろう、単純な技術を幾つか修得するだけのことだ」
 およそ30分間【超能力仙道入門】に記述された通りに気の感覚化トレーニングを実践した結果、手のひらで気を感覚化することに成功した。
「おめでとう。まだ気を感じられるようになっただけだが、これから毎日トレーニングすれば良い」
 手のひらに意識を集中して気を感じていたら、龍見の気配が変異したことを認識した。
 不気味に感じたので、寄って来ている龍見を押し退けようとしたのだが見えない壁で触れられない。
 冷たい寒天のような手触りと弾力が、次元断層の隙間、世界と隔絶された閉鎖空間の《壁》と同じだと悟った。
 龍見が不可視の壁を消し、気配を常人並みに戻した。
「師の設けた関門を通らねばならないと悟ったね? 門のない関所、無門の関、無門関の世界、禅宗無門関と呼ばれるものに近いが、門を通るため十分に気を練り上げなさい」
 古泉のようなパワーで次元の壁を力尽くで突破しろと言いたいらしい。
 しかし気を練り上げて空間を貫き穿つのに【エンタングルメント】の知識が役立つのか?
「理解しておけば修行過程を大幅に短縮可能だから、解読を継続すれば良い」
 知性的な考究と実践的なトレーニングの両輪が必要らしいな。
 実に、難儀なことだ。
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