携帯小説のタイトル

魅力的なタイトルで読者の興味を引く。
ケータイ小説特有のタイトルの付け方について考える。
タイトルをつけるコツ 。
魅力的なタイトル。
ここでは、ケータイ小説のタイトルの付け方について考えておく。
というのも、ケータイ小説に限らず、本やマンガ、映画、テレビドラマなどの世界では、タイトルの良し悪しによって、ヒットするかどうかが決まってしまう部分が多々あるからだ。
もちろん、内容が極端に悪ければ、いくらタイトルに凝っても限界があるが、タイトルが良くないばかりに、折角の秀作が埋もれてしまったということは良くあることなのだ。
では、どんなタイトルが良いのだろうか？
ここでは、ケータイ小説のタイトルということに絞って考えるが、まず押さえておかなければならないことは、タイトルの文字数だ。
「えっ、文字数？」
と、思われたかもしれないが、意外とこれは重要なのだ。
最近の書籍のタイトルを見ると、やたらと長いものもあるが、ケータイ小説に限っては長いタイトルは感心しない。
その理由はケータイ画面のサイズにある。
長いタイトルをつけてしまうと、ケータイ画面上では２行になってしまうだ。
「どうして、２行だとダメなの？」
と、思われるかもしれない。
試しに、ケータイ小説サイトの人気ランキングを見てくれ。
最近では、２行にわたっても表示してくれるサイトが増えてきたが、サイトによっては、長いタイトルが途中で切れてしまう。
『魔法のiらんど』の場合、画面の中央部に簡易ランキング表示がある、長いタイトルは途中で切れている。
一方、詳細ランキング画面では、タイトル全体が表示されている。
また、こうした表示上の問題以外にも、作品のインパクトという観点から見ると、やはり短いほうが読者の印象に残りやすく、心に響くようだ。
短くても、そのタイトルを見ただけで、その作品の内容が予感され、思わず読んでみたくなる、というのが理想的かもしれない。
また、ケータイ小説のタイトルでは、カタカナもよく用いられるが、これもオシャレでいいだろう。一方、誰もが読めないような難しい漢字の使用は避けろ。
読者の大部分が、１０代から２０代の若い女性であることを忘れてはならない。
いずれにしても、自分の作品を読んでもらうためには、まず、タイトルをクリックしてもらう必要がある。
どんなタイトルだったら自分はクリックしたくなるだろうか、と考えて見るのもいいだろう。

携帯小説読者との距離の取り方

携帯小説読者との距離の取り方
携帯（ケータイ）小説を執筆するにあたっては携帯小説特有の執筆ルールを理解しておく必要がある、と述べたが、他にも知っておかなければならない大切な観点がある。
それは、携帯小説というものが携帯電話を介していることと密接な関係がある。
通常の作家と比べて携帯小説作家の場合、読者との距離が極めて近くなってしまうのだ。
したがって、読者との関係をうまく構築することが大切になる。
読者からの反応の中には、励ましや応援だけでなく、心無い中傷や批判が寄せられることもある。
こうした反響に対する心構えも準備しておく必要がある。
プロの作家であれば、当然、そうした批判に対して受けて立たなければならない。
これから携帯小説を書こうする携帯小説初心者にもこうした心構えが求められる。
「初めて携帯小説を書きました」「まったくの素人なんです」といった言い訳が、なかなか通用しないからなのだ。
批判家たちは相手が携帯小説のプロであろうと素人であろうと関係なく痛いところをついてくる。
だが、それが携帯小説を一般公開するということなのだ。
特に、その作品が自らの体験に基づくものであった場合、自分の人生そのものが否定されてしまうように感じるため、ダメージも大きくなってしまうのだ。
しかし、批判に対しては、そうした考え方もあるんだなと、大きく構えて頂きたい。
読者からの声は批判ばかりではない。
携帯小説の出来が良ければ、それ以上に、励ましや応援のエールが届く。
そうした読者の声は執筆の励みにもなるし、携帯小説作家の無上の喜びにも繋がるのだ。
こうした事実が、携帯小説ブームの本当の理由なのだろう。
携帯小説を投稿していると、携帯小説読者から携帯小説に関する希望が寄せられることも少なくない。
絶対、携帯小説をハッピーエンドにして欲しい、といった要望だ。
それを受けて、途中から携帯小説のテーマを変更したという作家もおられる。
こうした特徴を見ていると、携帯小説では、携帯小説作家が一人で携帯小説を執筆しているというより、携帯小説読者との共同作業で携帯小説が創られているといった方が正しいのかもしない。